上高地日記

キャンプ地:小梨平キャンプ場

〜発端〜
北海道キャンプで大変お世話になったTetsuファミリーに誘われ、上高地への企画が始まった。
今まで会社の大人数キャンプ・近場のみ!・夏場限定!と初心者を絵に書いたような我が家。
ベテランキャンパー一家が一緒、って事で挑戦してみよう!ってことになった。
さてさて、で 上高地。『聖域』とまで評されるほど美しい地
10月は紅葉も最盛期を迎えると言う。

一日目

 〜であい〜
マイカー規制のある上高地は自家用車の乗り入れができない。
沢渡で車を止め、バスかタクシーでの乗り入れとなる。
総勢9人の大所帯しかも荷物は山ほど、って一行は迷わずタクシーを選択。
途中雨が降ってきた。。
やはりな。。 雨に祟られる一家、上高地も例外ではないらしく雨の歓迎となった。
大丈夫!すぐに止みますよ。
タクシーの運ちゃんの言葉を信じて、雨雲を見つめながらタクシーはバスターミナルへ到着。
ここからは全員徒歩なのだ☆
大荷物を抱えた総勢9人の集団は軽装の観光客の好奇の目に晒されつつ、遊歩道を奥へ。

河童橋を過ぎ、森を抜けると、、別世界が目前に広がった。
思わず驚嘆の声が上がる。
これほど美しい世界をかつて目にした事があっただろうか?
360度全てが被写体になり得る。
何時の間にか雨もやみ、虹のお土産付で出迎えてくれた穂高連峰。
手前には澄み渡った梓川が流れ、雄大で美しい大自然の絵巻物。
しばしの間、風景に目を奪われる。

テント設営も済んで、川原で遊んでいる子供達を回収し
岳沢にハイキング^^
軽い登山で途中にヒュッテがあり、上高地の全景を見渡せると言う。
山登りなんて久しぶり♪さて、行ってみようか?

 〜持ってて良かったもの〜
山登り〜♪とスタートこそ元気一杯で上り始めた岳沢。
総勢9人のパーティーはすぐに3つに分かれた。
元気なんだか、アホなんだか、どんどん ものすごい速さで上ってゆく
小学校一年生2名と監視役のTetsuさん。
マイペースを守りつつ堅実に上ってゆく小学生チーム3名とTetsu奥ちゃま。
そして、落ちこぼれ れもんと付き合わされた哀れな殿様。


行程の半分も行かないうちに息が上がってきた。
だんだんと呼吸困難になってきた妻を見かねて殿が差し出したもの。
それは「濃縮酸素」であった。
普通の人より、かなり血の薄いれもん。平たく言うと貧血。レベルは要治療。
しかも前日は寝ていないばかりか、ここ数日まともに睡眠時間を取っていなかった。
んな状態で元気に登山なんぞ、出来やしないよね。ってのは後になってから思った事。
殿の右手に希望の光を見出し 吸入すると呼吸が楽に出来るようになった^^
だが、そこはまだ半分にも達していない場所。。。 
酸素吸入しながらの山登りとなってしまった (−−;;
私のペースとも言えないようなペースに付き合わされた殿は暇!
あっちで一服し〜の、こっちで密かに持参したブランデーを飲み〜の。
それでも時間が余るから、景色を見たり写真を撮ったり。。
す、すみませんねぇ。。だんな様。。
次の登山の機会にはもっと体調整えて行きますので。。。

そんなこんなしつつ、最後は意地と根性だけで山道を行き
最初のパーティーに遅れる事30分。やっとこさ ヒュッテに到着。
あ〜!!いい景色 
山登りの楽しみはこれ!だよね〜
お待ちどうさまでした。ご一行様 f(^_^;
昼食休憩を取り 記念撮影などをしてから、下山だよ〜。


下山時は周りを見るゆとりも出てきた。
ブルーベリーが自生してるんだね。。気が付かなかったよ。(爆)
子供達に教えられつつ、楽しく下山^^;;
だが、上手(アホ?)がいた。 
登りの時、先頭パーティーだった小学一年生チームと監視役一名。
はえ〜のなんのって。。
監視役が言うには、下山時彼らはずっとダッシュだったそうな。
割合いい調子で下山したにもかかわらず、先頭パーティーから遅れる事30分。
合流した監視役様は 疲れきっていた。(そりゃ、そーだろ〜なぁ。。。)

山登りの後、 テントに戻るチームと帝国ホテルでケーキand散策チームに分かれる。
まずはケーキ^^甘いもので疲れを癒し、田代池・大正池へ。
田代池は湿原を抱えた美しい池。
山間の早い夕暮れが近づく中の大正池はいっそうもの悲しい雰囲気を漂わせていた。
さ!テントに戻って夕ご飯〜♪帰りは散策路通らずにバスで帰っちゃうのだ☆(爆)
車窓から猿を発見!サイトに戻って報告すると、、
こちらでは目の前に猿の団体さんが下山してきたそうな^^


それぞれの鍋をつつき合いながら、ぐんぐん冷え込んでくる夜の中、暖を取る。
子供達は焼き芋にくぎづけさっ!
お腹が膨れたら 猛烈に眠たくなってきた。
焚き火を囲んで談笑・・・のはずだったけど、、青く透明な睡魔は最強。
シェラフの中に使い捨てカイロを仕込んで、お子様時間でおやすみなさ〜い。
明日もお天気良いといいな〜♪

二日目

 〜零下〜
朝が来た。
ごそごそとテントから這い出してみれば、ひょえ〜!テント凍ってるし。。
放射冷却でだいぶ冷え込んだらしい。テントに降りた夜露は全て氷となっていた。
明神池までの一時間の散策コースは山登りに疲れた大人達には敬遠された。
「お手軽山登り〜^^」ってんで、今日の予定は<乗鞍スカイラインあ〜んど温泉>に決定!
朝ご飯食べたら撤収だよぉん♪
回りきれなかった所は来年のお楽しみに取っておこう^^(すでに来年も来るつもりになっている。。。)
来た時同様 大荷物を抱えた一行、観光客の好奇の視線を集めつつ歩くのだ♪(笑)
きれいな景色をありがとう。また来年、宜しくお願いします(^^)

 〜天国に一番近い場所(?)〜
車に戻り、装備を収めた一行。乗鞍に向けて出発〜♪

≪乗鞍スカイライン:平湯峠〜畳平間、14.4kmを結ぶ日本一高所を走る有料道路。
深い谷を隔てて槍・穂高など北アルプスの峰々を望む≫

好天に恵まれたドライブは快適だった。
カーブを曲がるたび、景観を変える。
上高地とは また違った色合いの紅葉・山々の美しい稜線。
〜空に一番近い道路〜はこんなにも美しいものだとは。
夢見心地の気分のまま ぼ〜っとしていたら。。。
ひっきりなしに出る<あくび>心なしか息苦しいし、頭痛もひどくなる。
≪高山病≫その単語と結びつくのに、さほど時間はかからなかった。
昨日大活躍を果たした≪濃縮酸素≫の出番である。
・・・なーんか情けなぁぁ〜 (−−;;
などと思いつつも、右手にはしっかり<命綱>である≪濃縮酸素≫を握っていたり。。(苦笑)
これさえあれば、もう安心!車はさらに高地へ。
甘かった。高山病のたった一つの治療法は下山する事だったのだ。
頂上の畳平地点では危うく失神しかけたり。。。
〜空に一番近い道路〜は私にとって〜天国に一番近い場所?!〜であったようで。。。
今度は貧血の治療をして、睡眠充分取ってそれから来よう!うんそうしよう!!

畳平が大渋滞を起こしていたので、ここは通過して
「乗鞍高原湯けむり館」に直行!
標高が下がるにつれ、次第に体調も良くなってきた^^
温泉に浸かると血行が悪かった体内にもちゃんと血液が回り、ここで一息♪
体がさっぱりしたら、次はお腹だね (^o^)
せっかく信州にいるんだもん おそば 食べたいねって事で
蕎麦屋に向かうが、超満員で店の外まで行列が。。。
だったら、食材も少し余っているのでちょこっと買い足しして作っちゃいますかね^^
白樺の林を抜けた駐車場に車を止めて、みんなでおっひる〜♪
こう言うとき、自炊ができる装備持っていると心強いやね。

子供たちは近くの川原で一遊びもできて満足満足。
これで渋滞対策は ばっちりだぜ!
夕焼け色に染まる信州を後にし、一路家路へ。

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